強迫性障害の症状
強迫性障害とは、自分の意思に反して、不合理な考えやイメージが頭に繰り返し浮かんできて、それを振り払おうと同じ行動を繰り返してしまう病気です。症状としては、抑えようとしても抑えられない強迫観念と、それによる不安を打ち消すために無意味な行為を繰り返す強迫行為があります。
不安 手を洗ったあとでも汚れが気になったり、戸締まりを何度も確認したくなったりする経験は、誰にでもあることでしょう。しかし強迫性障害では、それが習慣性をともない、どんどんエスカレートして日常生活に支障をきたすほどの状態になります。
例えば、手の汚れが気になるという強迫観念に対して、手洗いを必要以上に何度も繰り返すといった強迫行為をしてしまいます。本人もつまらない考えだとわかっているのに、意思に逆らって不合理な考えがふくらみ、止めようとすると不安が募り、安心感を得られるまで強迫行為を止めることができないのです。
日本において、この病気は成人の40人に1人の割合で見られるといわれています。その発症年齢は早く、多くは19〜20歳です。成人患者の30〜50%は小児期から青年期に症状が出始めていることがわかっています。
強迫性障害を治療する方法
これまでに300名以上の強迫性障害者を救ってきた、6週間以内に強迫性障害(強迫神経症)改善を実現する特別なプログラム。 | ||
一日八分、四つのステップで、七日間で効果がでる方法。 | ||
市販の本や雑誌、病院にも専門医とは違う方法で改善。 |
強迫性障害の原因
強迫性障害の原因は、長い間、心理・社会的な要因で起こる病気と考えられていましたが、最近は、その背景に脳の機能障害があることがわかってきました。
強迫性障害は、現在では以下の複数の原因が合わさって発症すると考えられています。
脳内の神経ネットワークの障害
セロトニンなどの神経伝達物質のバランスが乱れ、ネットワーク障害の一因となります。
ものごとの捉え方や考え方の癖
誰にでも起こりうる侵入思考(例:鍵かけ忘れたかも、ガスの元栓閉め忘れたかも、といった不安)を過大評価すると強迫観念が生じます
対人関係の問題、生活上のストレス(ライフイベント)など
職場や家庭で対人関係にストレスを抱えていたり、死別や離別など大きなライフイベントを経験することが強迫性障害発症のきっかけとなることがあります。
強迫性障害の克服
認知行動療法のなかでも特に強迫性障害に対しては、曝露反応妨害法が克服に効果的です。
これも曝露法と反応妨害を一緒に行うことで、
強迫観念に伴う不安・恐怖をだんだんと減らしていくのを目的にしています。
曝露とは、不安・恐怖の対象に敢えて立ち向かうことで、
実際には何も危険がないということを確認するためのものです。
そして不安を打ち消すための行動を、反応妨害によって抑制していくのです
専門医や心理士の指導のもとで不安階層表を作成し、
恐怖感の低いものから順番に治療していくのでそれほど難しいことではありません。
ただし、認知行動療法だけですぐに治るものではないので根気が必要になります。
少しずつ自信をつけていけば必ず普通の生活が送れるようになるので、
焦らずやっていきましょう。